ワーク

2021.12.23

【知的障害者編】障害者雇用の実態を知って就職活動に活かそう!

昨今のダイバーシティー、SDGsによる後押しもあり、企業で働く障害者の活躍が益々期待されています。
今回は知的障害者の雇用実態について調べてみました。

就職活動をしている知的障害者の中には
・どんな障害等級の方が就職しているのだろう
・知的障害者の就職先はどんな業界や職種が多いのかな
・知的障害者で正社員として働いている割合ってどのくらい?
・知的障害者の賃金はどのくらいが平均なの?
などの悩みがあるのではないでしょうか。

今回は、「厚生労働省 平成30年度障害者雇用実態調査結果」のデータから
知的障害者に絞って、どの障害等級や障害種類の人が、どのような就職先・業界・職種で、どのような労働条件で働いているかをお伝えします。

参照:厚生労働省 平成30年度障害者雇用実態調査結果

ぜひ、就職活動の参考にご覧ください。

もくじ

どんな人が就職している?(年齢、等級など)

①年齢

年齢ごとの割合は、39歳までの方が全体の74.6%を占めており、比較的若い層が多いというのが一つのポイントです。

②障害者手帳の等級

障害者手帳の等級は、重度以外が74.3%、重度が17.5%の割合となっています。

重度以外の基準とは、どのような基準なのか気になる方は、こちらをご覧ください。

参考:東京都福祉保健局 「愛の手帳について(愛の手帳Q&A)」

就職先は?(業界、職種など)

①業界別

就職先として多い業界の割合は以下の通りです。

1位 製造業 25.9%
2位 卸売業・小売業 23.7%
3位 医療・福祉 21.9%
4位 サービス業 14%

製造業が、最も多い結果となっております。

②事業所規模

100人未満の事業所で働く人が75.4%と最も多いことがわかります。
500人未満まで含めると93.8%になり、いわゆる1,000人以上の大きい事業所や企業で働いている人は僅か3%になっているのも一つの特徴と言えるでしょう。

③職業

職種についてですが、割合は以下のようになっています。

1位 生産工程の職業 37.8%
2位 サービスの職業 22.4%
3位 運搬・清掃・包装等の職業 16.3%

生産工程の職業、いわゆる作業系と言われる職種が最も多いことが一つのポイントとなっています。
より細かい職業分類について知りたい方はこちらをご覧ください。

参考:厚生労働省編職業分類

労働条件は?(雇用形態、賃金など)

①雇用形態

雇用形態に関しては以下のようになっています。

1位 無期契約の正社員以外 40.9%
2位 有期社員 40.5%
3位 正社員 18.4%

ポイントは、無期契約の正社員以外と有期社員がほぼ同じであることです。
一方、正社員が最も少ない状況となっています。

1位の「無期契約の正社員以外」がどのような雇用形態であるかを知りたい方は、こちらの参考動画をご覧ください。

②労働時間

労働時間に関しては、以下のようになっています。

1位 30時間以上/週 65.5%
2位 20時間以上30時間未満/週 31.4%
3位 20時間未満/週 3%

20時間未満/週の方が、極端に少ないというのがポイントです。
多くの皆さんが20時間以上/週は働かれていることがわかります。


③週所定労働時間別平均賃金

最後に週所定労働時間別の平均賃金を見てみましょう。
知的障害者の平均は117,000円です。

・週に30時間以上働いている人の平均月収:137,000円
・週に20時間以上30時間未満働いている人の平均月収:82,000円。
・週に20時間未満の方の平均月収:51,000円

補足として、賃金の支払い形態は時給制が73.8%、月給制が19.9%となっています。

まとめ

最後に知的障害者雇用の実態のまとめとして、ポイントを4つお伝えします。

① 年齢が比較的若い(~39歳:74.6%)
② 就職先は作業的職業が多い(生産工程やその他作業系:76.5%)
③ 雇用形態は無期契約の正社員以外と有期社員が多い(81.4%)
④ 賃金の支払い形態は時給制が多い(73.8%)

ぜひ、こちらを就職活動の参考にしてください。

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著者情報MyMylink 運営事務局

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