ワーク
2020.09.23
【プロが教える】障害者が働くときに相談できる障害者職業センターとは?
今回は障害者が働くときに悩みなどを相談できる、障害者職業センターについてご紹介していきます。
もくじ
障害者職業センターでは、仕事や障害のことを相談できる
今回、視聴者の方から次のような質問をいただきました。
質問
「働くときに、自分の障害が、どんなふうに影響してくるのか不安で悩んでいるのですが、こんなときどうすればいいのでしょうか?」
答え
自分の障害が、仕事にどういうふうに影響するのか、どんなことが自分の仕事の障害となるのかを把握し理解しようとすることが大切です。
自分のできることやできないこと、得意不得意など、それを踏まえた上で会社の人に配慮してほしいことまで把握して、自分自身で理解しておくと良いでしょう。
こうした自分の障害の特性や、障害がもたらす影響などを見つけられる場所があります。
それが、地域障害者職業センターです。
障害者職業センターは、各都道府県に1つあります。
その障害者職業センターには、障害者職業カウンセラーという、障害者のことや、障害状況、職業問題のプロフェッショナルがいて、さまざまな相談に乗ってくれます。
また、障害状況の把握と、障害者の就職のための「職業能力評価」をおこなってくれます。
職業能力評価とは、障害が仕事上どんな影響を及ぼすのか、それに伴う勤務の条件など、多くの情報を集めて整理し、提示されるものです。
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障害者職業カウンセラーは、就職前後の支援もしてくれる
先ほど、障害者職業カウンセラーは、障害者に対して職業能力評価を実施すると紹介しました。
その職業能力評価の結果をもとに、障害者本人の希望や住んでいるところとかけ合わせて、どういうところに就職できるのかなどを考えてくれます。
そのうえ、ハローワークとも連携して、仕事探しのお手伝いもしてくれるので非常に心強い存在です。
また、障害者本人が就職するためには、どのようなことを学んでいけば良いか、どんな準備をすれば良いかをアドバイスしてくれる「職業リハビリテーション」もおこなっています。
その一環として、「職業準備支援事業」があります。
この事業では、就職準備のための作業や、コミュニケーション、障害と付き合っていくための方法など、必要な訓練をする場を設けてくれるので、就職に向けてさまざまなことを学ぶことが可能です。
就職した後に心配になったことや、コミュニケーションが上手くいかないことなどがあった時、障害者職業カウンセラーに相談すると、アドバイスをくれる他、会社の方とも話して調整してくれるなどの、職場定着支援をおこなってくれます。
まとめ
障害が自分にどのように影響してくるのかは、自分自身で把握し、理解しておくことが重要です。
その手助けをしてくれるのが、障害者職業センター、そしてそこに勤務する障害者職業カウンセラーです。
障害者職業カウンセラーは、就職前の職業リハビリテーションで、就職活動の手助けをしてくれたり、就職後も仕事についての相談に乗ってくれたりととても心強い存在です。
働く上で、自分の障害が仕事にどう影響していくのか知りたい方は、障害者職業センターで相談に乗ってもらうことを検討してみてはいかがでしょうか。
障害者職業センターは、インターネットで「障害者職業センター」もしくは、「JEED」と検索するとホームページにアクセスできますので、ぜひ1度ホームページをご覧になってみることをオススメします。