ワーク

2021.10.25

障害をオープンにして働く?クローズで働く?約200名のアンケート調査

就職を目指す際、障害を開示してオープンで働くかクローズで働くかは自由です。

就職活動をしている際、障害を開示して働くべきなのか、悩んでいる方も多くいらっしゃるでしょう。

例えば
・障害を開示するタイミングはどの段階が良いのだろう
・障害(病気)を開示することに不安がある
・他の方は開示して働いているのかな
などがあげられます。

そこで今回は障害・病気の状況の開示に関する意識調査を目的としたアンケートを実施しました。

その結果と考察を解説します。

◇アンケート概要◇
対象:障害者(手帳の有無は問わない)
人数:226名
期間:2021年2月(1ヶ月)

ぜひ、参考にご覧ください。

 

もくじ

Q1取得されている障害者手帳の種別

 

ご回答者の取得されている障害者手帳の種別としては、精神障害者保健福祉手帳が190人で84%と1番多く、続いて身体障害者手帳が28人と全体の12%でした。

 

Q2年齢

ご回答者の年齢は、40代が83人37%と1番多く、続いて30代以上と50代以上は共に58人26%、最後に20代27人12%の結果でした。

Q3就職転職を検討する際に、障害(病気)を開示することに不安はありましたか

不安が「あった」が130人58%の結果でした。

約半数以上の方が、障害(病気)を開示することに不安を感じていることが伺えます。

Q4上記でそのように回答した理由をお教えください

不安が「あった」と回答した方の意見として

・職場に障害(病気)を理解してもらえるか
・選考で不利になるのではと感じた
・きちんと配慮してもらえるか不安だったから

など、選考だけでなく採用後に実際に働いてからの障害に対する周囲の理解や業務面での配慮も不安に感じているようでした。

一方、不安は「なかった」と回答した方の意見として

・事前に伝えた方がお互いに安心するから
・業務の配慮などをしてもらえる
・SDGsや働き方改革ということもあり時代的に抵抗ないと思ったから

など、障害を開示した方が配慮をしてもらえるなど安心が得られるとの内容がありました。

また、昨今話題のSDGsなどが後押しをして以前より安心して働くことができる世の中になりつつあります。

Q5選考段階から障害(病気)の事を開示しましたか

「開示した」は、173人77%の結果でした。

一方「開示しなかった」は、34人15%の結果でした。
約8割の方が選考段階から障害を開示しているようです。

 

Q6上記でそのように回答した理由をお教えください

「開示した」と回答した方の意見として

・病気のことを理解してもらいながら働けるかと思ったため
・障害を隠して就労することの方が辛いから
・障害を開示した場合のメリットが多いと思った

などがありました。

開示した場合のメリットをしっかりと理解しているため、開示しないことよりメリットが多いと判断しているのでしょう。

一方、「開示しなかった」と回答した方の意見として

・病気の有無で採用に左右されると考えたから
・不採用になるのが怖くて開示できなかった
・理解してもらえることが想像できなかったため

など、開示したメリットである合理的配慮などをご存じないことによる回答が並びました。そのため開示した場合にどのようなメリットがあるかも 調べてみましょう。

「MyMyチャンネル 障害者の就活ガイド」の過去動画も参考にしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UCi-aAvvVNsMgGe871cubYXg

 

Q7これまで勤めていた会社に障害(病気)を開示する事に不安はありましたか

不安が「あった」は109人48%で「なかった」は65人29%でした。

障害を開示することへの不安が多い結果となりました。

 

Q8上記でそのように回答した理由をお教え下さい

不安が「あった」と回答した方の意見として

・余計に気を使われるのではないか
・できる事なら病気のことはあまり言いたくない
・配属などで不利になるのではないか

など、周りの目を気にしている意見が多くありました。

「配慮などで不利になるのではないか」に関しては、原則 不利になることはありません。
しっかりと合理的配慮について理解すると不安がなくなる可能性もあります。

合理的配慮に関する動画もありますのでチェックしてみてください。

MyMyチャンネル 障害者の就活ガイド
https://www.youtube.com/channel/UCi-aAvvVNsMgGe871cubYXg

一方、不安は「なかった」と回答した方の意見として

・障害があることは事実であるから
・合理的配慮を受けるためには開示することは必須
・障害を開示して何か不利益が出たことはなかった

など、しっかりとご自身の障害を受け止めて理解している意見がありました。

また、開示することによる合理的配慮のメリットを 理解していることも伺えます。

開示することへのリスクばかりが気になり不安になってしまうこともあるでしょう。
「障害を開示して何か不利益が出たことはなかった」の意見のように、実際に行動してみたら不安だった事は起きなかったということは案外多いものです。

Q9障害(病気)の事を開示するメリット・デメリットについて感じることをお教えください。

メリットについて

・自分のできることできないことを会社側としっかり話ができること
・安心感があり通院時に欠勤しても後ろめたくならない
・社内理解や配慮が得られる

開示することで社内理解が得られ安心して仕事をすることができる意見がありました。
また合理的配慮が得られるため仕事もやりやすく、通院時の後ろめたさもなくなります。

一方、デメリットについて

・任せてもらえる仕事の範囲が狭くなる
・常に監視されている気がする
・気軽に相談できる環境がない

など、仕事の業務範囲、周囲の目、相談先に関する意見がありました。
これらをデメリットと感じてしまうのは仕方ないでしょう。

ただ裏を返せばメリットになる可能性もあります。

例えば「任せてもらえる仕事の範囲が狭くなる」は、その分、膨大な業務量を任されることがなくなるため安心して自分のペースで仕事できます。

今デメリットと感じていることも裏を返して考えてみるとメリットに見えてくるかもしれません。

一度、ご自身がデメリットと感じていることを裏返して考えてみましょう。

【まとめ】障害を開示するメリット・デメリットを整理しておくことが重要

今回のアンケート結果から、どのくらいの割合の障害者が障害を開示することに不安を感じていて、その理由も理解できたのではないのでしょうか。

その上でご自身にとって障害を開示するメリット・デメリットを整理しておくことはとても重要です。
また、デメリットと思っていることは、裏を返せばメリットになることもあります。

障害を開示することにネガティブだった方は、そのような視点で見ると障害を開示することに前向きになる可能性もあるでしょう。

MyMyチャンネルでは就職活動に関して役立つ動画を配信しております。
過去の動画もぜひチェックしてみてください。

MyMyチャンネル 障害者の就活ガイド
https://www.youtube.com/channel/UCi-aAvvVNsMgGe871cubYXg

 

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