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2021.03.02
障害者雇用の給料は安い?その理由と今すぐできる対策とは【プロが解説】
今回は障害者雇用の給料について解説していきます。
もくじ
障害者雇用の給料が低くなる3つの理由
「障害者雇用の給料は低いイメージがありますが、どうしてなのでしょうか?」というご相談をいただきました。
実際、障害者雇用の平均年収は、一般の平均年収と比べると200万円※ほど低いです。
では、なぜ障害者雇用の給料は低くなるのか、その理由を3つお伝えします。
※出典
・令和2年9月国税庁『民間給与実態調査』
・当社調べ
1.雇用形態
まず1つ目、雇用形態の違いです。
日本全体で見ると正規雇用で働いている人が60%くらいですが、障害者は、非正規雇用で働いている方が多くいます。
正規雇用か非正規雇用かの違いで、基本給や賞与の額は違うので、平均すると給料が低いというのが実態です。
障害者雇用だと、働く上で制約がかかることを前提とした雇用になってしまうので給料が低くなってしまいます。
決して障害者だから正規雇用されないというわけではないので、そこは誤解をしないでください。
2.労働時間
障害者雇用の給料が低くなる理由の2つ目は、労働時間が短いからです。
障害者雇用で働いている人の中には、労働時間が週30時間に満たない方も一定数います。
労働時間が短いと、それに比例して給料も低くなります。
障害者雇用に限らず、子育てや介護などをするために時短をしている方も、労働時間が短い分給料は低くなります。
3.業務
障害者雇用の給料が低い理由の3つ目が、給料は業務への対価だからです。
給料は、基本的に業務の専門性や難易度の高さによって、それに見合った報酬として支払われます。
障害者雇用の場合、障害者を考慮した業務が用意されていることが多く、比較的難易度の低い業務である場合があります。
そのため、専門性や難易度の高い業務に取り組んでいる人たちに比べると、給料は低くなってしまうのです。
障害者雇用の給料が低くなるのには、雇用形態・労働時間・業務の3つの要素が大きく影響することを覚えておいてください。
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障害者雇用の給料に不満が出ないようにする3つの対策
働く上で、給料に不満が出ないようにする対策を紹介します。
その対策は主に3つです。
1.障害者雇用の相場を知る
1つ目、障害者雇用の相場を知ることです。
自分のできることや、やろうとしていることはどのくらいの給料が出るのか、もしくは、勤務時間や勤務地によって給料は変わるのかなど、障害者雇用の相場を知っておくことが大切です。
障害者雇用の相場を知るには、求人票を集めてみることが最適です。
2.働く上で何を大切にしたいか整理する
2つ目、自分が働く上で何を大切にしたいかを整理しておくことです。
給料を上げたい、正社員で働きたい、こんな仕事をしたいなど、働く上で自分が実現したい事は何か、大切にしたい事は何かと明確にして整理しておくことがとても大切です。
3.応募する企業の制度を知る
3つ目、応募する企業の制度を知ることです。
2つ目で挙げた、自分の実現したいことが実現できる会社なのか、実現できる制度が整っているかを確認しておく事はとても大切です。
応募企業の制度全てを確認する事は難しいので、自分の実現したい項目に絞って確認するのでもOKです。
企業の制度を知って、自分とミスマッチがないかを入念に確認しましょう。
障害者雇用として働く上で自分が大切にしたいことを整理しよう
障害者雇用の給料が低いのは、雇用形態・労働時間・業務などに企業によって制約があるからです。
入社してから給料で悩まないようにするには、就職活動への準備が大切です。
まずは障害者雇用の給料の相場を調べましょう。
そして、自分が働く上で実現したい事や、大切にしたい事を整理して、応募企業の制度と照らし合わせてみましょう。
ミスマッチがないかを確認して就職活動を進めていくことが、成功につながります。