ワーク

2022.03.10

障害者が安心して働ける「サテライトオフィス」とは?~その仕組みとメリットとは?~

近年、新型コロナウイルスの影響による外出自粛で「テレワーク」が益々、注目されており、障害者雇用でもテレワークのひとつの働き方として「サテライトオフィスで働く」という方法があります。

しかし、
・サテライトオフィスってそもそも何?
・どんな特徴やメリットがあるの?
・なぜ安心して働けるの?
・どのような業務をしているの?
などの疑問があることでしょう。

そこで、今回は、障害者向けサテライトオフィスサービスを展開している株式会社スタートライン(以下、スタートライン)のみなとみらい第2センター(サテライトオフィス)のスタッフにインタビューしました。

ぜひ、最後までご覧ください。

もくじ

障害者の新しい働き方「サテライトオフィス」とは?

Qそもそも「サテライトオフィス」とは何ですか?

サテライトオフィスとは、企業の本社・本拠地から離れた場所に設置されたオフィスのことで、本社から見て「衛星」=“サテライト”のように存在することから、このように呼ばれています。

今回は、スタートラインのサテライトオフィスを例にご説明します。

スタートラインのサテライトオフィスは、環境整備されており、障害者雇用支援の専門スタッフが常駐しています。そのため、いつでも相談できる体制となっており、障害者にとって安心して働きやすい環境となっております。

《スタートラインのサテライトオフィスの図》

《スタートラインのサテライトオフィスの図》

 

サテライトオフィスで働く障害者の立場

Q障害者はどんな立場で働くんですか?

サテライトオフィスを利用している企業の社員として働きます。

そのため、業務指示/雇用の管理などは、その企業が行います。
その働いている中での課題や悩みに対して、スタートラインのスタッフがサポートする、というイメージです。

スタートラインのスタッフが障害者へ行うサポート

Qスタートラインのスタッフは、障害者に対してどのようなサポートを行っているのでしょうか?

スタートラインのスタッフは、各企業で働く障害者に対して、業務面、環境面、障害面からくる不安を取り除くために3つの安心サポートをおこなっています。

 1.“業務の不安”に対するサポート
 2.“環境の不安”に対するサポート
 3.“障害の不安”に対するサポート

1つ目の業務面に関しては、一人ひとりに見合った業務選び、業務フロー作り、マニュアル・手順書、業務のポイントなど、スタートラインのスタッフがサポートすることで安心して業務ができるようになります。

2つ目の環境面については、バリアフリー設備はもちろんのこと、スタートラインのスタッフが常駐し、職業生活のサポートも実施しています。
働く障害者に対して週1回、30分の定期面談を行ったり、急なトラブルにも対応したり、日々安心して働けるようにサポートしています。

3つ目の障害面では、応用行動分析や第三世代の認知行動療法の一つであるアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)などを用いて、人の“可能性”を“可能”に変える科学的に根拠のある支援技術で一人ひとりの能力発揮をサポートしています。

サテライトオフィス【みなとみらい第2センター】の事例

サテライトオフィスで働く障害者の実態

Qサテライトオフィスで働く障害者には、どのような方がいるのですか?

ここから以下の回答は、みなとみらい第2センター(2021年6月時点)のケースをご紹介します。

年齢は20~50代と幅広い層の方が働いています。


また、障害種別では、精神障害が6割と最も多く、男女比は半々です。


サテライトオフィスで働く障害者の仕事内容

Qサテライトオフィスで働く障害者は、どんな業務をしているのですか?

ほとんどが、事務作業です。
例えば、配属通知メールの送信、社内ポータルサイトの編集、アンケート集計などです。


サテライトオフィスで働く障害者の1日の就業時間・休憩時間

Qサテライトオフィスで働く障害者は1日どのくらい勤務しているのですか?また休憩時間も教えてください。

9:00~18:00の8時間勤務の方が大半ですが、中には、時短勤務で働いている方もいらっしゃいます。

昼休憩以外も含めた休憩時間については、それぞれ雇用先の企業規定に沿って決めるため色々なパターンがあります。

Q時短勤務の場合では、1日何時間働いている方がいるのですか?

例えば、9:00~16:00の方もいれば、10:00から17:00の方もいらっしゃいます。

雇用先の企業との相談になるのですが、ご自身の状況に合わせて働かれています。

スタートラインのスタッフと障害者による週1回の面談内容

Q先ほど、週1回の面談を行っていると伺いましたが、具体的にどんな話をしているのですか?

仕事をするうえでの今の状況や困っていることなど、業務、体調、メンタル面全般の話をしています。

必要に応じてアドバイスなど解決に向けてのサポートを行い、安心して働くための相談の機会となっております。

Q週1回、30分の面談以外に面談をすることはあるのですか?

あります。
必要があれば、「臨時面談」という形式で、別日に時間を設けたり、定期面談の時間を延長したりしています。

安心して長く働くことが目的なので、面談の機会や時間も柔軟に対応しています。

日々のサポートで気を付けていること

Q障害者への日々のサポートで、スタートラインのスタッフが気を付けていることは何ですか?

例えばですが、私なりに意識していることを参考に2つご紹介します。

1点目は、「相手のことを決めつけない」です。
障害特性などの知識を持ってサポートすることは重要であると考える反面「〇〇障害だからこういう傾向が出ているのだろう」「普通はこうだから」と決めつけずに、一人ひとりの状況から支援方法を検討するようにしています。

2点目は、「話していただいたことに対して感謝の気持ちをもつ」です。
面談では、ポジティブなことだけではなくて、悩みや不安など、他人には少し言いにくいようなネガティブなお話を聞くことも多くあります。
そのようなことをお話いただけていることに対して、常に感謝の気持ちをもって接することを意識しています。

まとめ

スタートラインのサテライトオフィスは障害者が安心して働くことを目的としたオフィスです。

皆様の安定就労と能力発揮のために、障害者雇用専門スタッフが、業務面、環境面、障害面からサポートしております。

そんなスタートラインのサテライトオフィスでは、随時障害者向けの求人募集を行っておりますので、ご興味がある方は是非ご検討ください。

また、オフィス見学会も実施しておりますのでお気軽にお申し込みください。

≪求人、オフィス見学受付はこちら↓↓↓≫
https://info1.start-line.jp/satelist/

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著者情報MyMylink 運営事務局

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